導入事例CASE STUDY
企業名 | 有限会社ウエハラ |
導入時期 | 2019年2月 |
導入人数 | 2人 |
業種 | 介護(ショートステイ) |
技能実習生制度において、介護職種が追加されたのがきっかけです。今回は、中国の方たちをお迎えすることにしました。中国国内でも、高齢化に伴って、介護職が将来的に必要になってくるとの事です。日本が今まで培い、精錬してきた介護技術や技能を習得していただき、中国への技術転換を図れたらと思っています。
新しい事に挑戦することは、楽しみ半分、不安半分というところでした。ですが、実習生の方が、一生懸命に日本の介護・文化について学習してくださるので、こちらも、それに答えていかなければならないと強く感じています。
受け入れて一月が経過しました。私たち日本人介護職は、実習生の見本となる立場となりました。今まで行ってきた介護という仕事を漫然と行うのではなく、真摯な気持ちで行えるようになったような気がします。というのも、実習生の皆さんが、仕事を前向きに求めてこられるからです。そのたびに、介護をなぜ行うのか?なぜ必要なのか?どのように行うのかを伝えていきます。実習生は、よりよく理解し実践してくださり、利用者の事を「家族のようだ」と感じるようになってきています。これは、幸ちゃんの家(有限会社ウエハラ)の理念でもあります。結果として、日本人介護職にとっても、実習生にとってもよい循環となりました。
やはり言葉の壁が一番です。そして、田舎特有の新しいものに対する苦手意識です。日本人介護職の気持ちをまとめる上で、少し苦労しました。日本人介護職にとっても、初めての経験でしたので、外国語が通じない時にどうすればいいのか?(そもそも、外国の人と話したことが無いスタッフばかりです。)どう、指導すればいいのか?不安ばかりだったようです。ただ、実際は、実習生の方々の笑顔がとても印象的だったようです。時間が経過するにつれて、お互いになじみ、溶け込んできたようです。
今まで、日本人は、NGOなどの活動を通し、諸外国に赴き、技術や技能の伝播を行ってきました。私も、大学時代その一端に預りたいと思ったのですが、果たせませんでした。まさか、国内において、日本式の介護という分野が外国の方々の役に立てるとは思ってもみませんでした。ですから、技術・技能を可能な限り、伝えていくことに邁進していきたいです。そのために、来年、再来年も受入を行っていきたいと思いますが、今度は、実習生同士が切磋琢磨できるようなシステムを構築していきたいと思っています。もちろん、日本語教育や、生活指導面において、自信があるわけではありません。ですが、技能実習制度では、企業側と、実習生側お互いの一生懸命な取り組みと、実習生へのサポートに気を配るということが何よりも大切だと思います。これを怠ると後々非常に苦労されるのではないかと思います。言葉の壁に対する不安はありましたが、共に仕事をしていくうえで、壁が無くなっていると実感しています。日本式の介護の良さを、日本の良さを実習生一人一人に伝えていきたいです。